ゲノムワイド関連解析による慢性B型肝炎疾患感受性遺伝子の同定

摘要

B型肝炎ウィルス暴露後の臨床経過は，一過性の肝炎を経て無症候性キヤリァになるものから，慢性肝炎から肝硬変，肝細胞がんに至るものまで多岐にわたる.我々はゲノム上の数十万力所の1塩基多型を指標としたゲノムワイド関連解析により， HLA~DP遺伝子を慢性B型肝炎の疾患感受性遺伝子として同定した.このような病気にかかわる遺伝因子を同定'臨床応用することにより，オーダーメイド医療の実現を目指し，現在我々は解析を続けている.