骨髄異形成症候群に対する新規治療薬

摘要

MDS治療は，リスク分類により低リスク群（IPSS－LowおよびINTT1）と高リスク群（mT－2とHigb）に分けられ，新規治療法もそれぞれのリスク群を対象として分けられている．低リスク群では，5q一染色体異常のMDSを対象とするレナリドマイド，貧血治療のダーベポエテン，鉄過剰に対するICし670が新規治療薬として有力である．一方，高リスクMDSでは，複雑染色体異常症例でも寛解が期待できるアザシテジンやデシタビンが新規治療薬剤として期待されている．