骨粗鬆症診療における骨代謝マ—カーの適正使用の考え方

摘要

骨粗鬆症を治療するうえで，骨代謝状態を把握することは非常に重要である.しかし，のゴールドスタンダードである骨生検は侵襲性が高く，日常診療の中で実施することは現実的ではない.そこで，骨代謝マーカーの測定が推奨されている.骨代謝マーカーの測定により，その時点での骨代謝状態を正確，つ簡便に把握することができる.骨代謝マーカ一は骨粗鬆症治療薬の選択やその効果判定を行う際に有用であり，のほど『骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイドライン（2012年版)』も発表された.ここでは現在保険収載されている8種類の骨代謝マーカーについて，の適正使用の考え方につき概説する.