肺線維症におけるテトラスパニンCD151の役割と 肺胞上皮のIntegrity

摘要

代表的な接着分子の1つであるインテグリン は，細胞と細胞外基質を物理的に接着するのみ ならず，細胞外からのシグナルを制御するシグ ナル伝達制御因子としても重要な役割を果たし ている.近年の分子生物学の進歩に伴い，イン テグリンは種々の疾患，病態に関与しているこ とが明らかになりつつある.線維化疾患におい ても例外ではなく，インテグリンが線維化促進因子であるTGF-の活性化を介して線維化を 促進していることが分かってきた.