地域在住50歳女性における閉経と更年期症状の変化 ～10年前との比較

摘要

【目的】地域在住50歳女性を対象とした質問紙調査を行い、閉経と更年期症状の有訴率を調べ、10年前の調査結果と比較した。 【方法】1998年5月と2008年8月に川崎市北部（宮前区、多摩区、麻生区）に在住する50歳女性を対象として郵送法による質問紙調査を実施した。 調査項目は更年期症状（Simplified Menopause Index；SMI）、月経歴、出産歴、既往歴、婚姻、教育、就労、経済状態、生活習慣である。 1998年調査でほ3166名中1742名（55％）、2008年調査では2025名中1370名（68％）が回答し、そのうち子宮·卵巣摘出術、ホルモン補充療法、甲状腺·副腎疾患治療がある者を除いて必要な情報を得られた1281名と1116名を解析の対象とした。 1998年調査と2008年調査の閉経とSMIの有訴率をx2検定およびMantel－Haenszel検定（閉経前期と閉経周辺期·閉経後期で層別した）により比較した。