梅毒眼感染症を契機に発見されたHIV感染症患者の1例

摘要

梅毒性眼感染症を契機としてと卜免疫不全ウイルス（HlV）感染が発見された症例の報告。症例と経過：37歳男性が急激な左眼疫病と視力低下で受診。 5か月前から両眼の羞日月と右限視力低下があった。 矯正視力は石0．3，左手動弁であり，両眼に虹彩炎，硝子体混凰視神経炎，網脈絡膜炎がみられた。 梅毒血清反応が強陽性であり，梅毒性ぶどう膜炎ならびに視神経炎と診断し，駆梅療法と副腎皮質ステロイド薬の治療により，視神経炎とぶどう膜炎は軽快した。 全身の精査でHtV感染があることが判日月した。 初診から2か月後の矯正視力は右0．5，左0．7であった。 結論＝梅毒による眼感染症では，HlVその他の性感染症が併発している可能性に留意すべきである。