頚椎椎弓形成術後の頚椎可動域と頚部愁訴－後療法の違いによる強討

摘要

頚椎症性脊髄症に対する頚椎椎弓形成術後の問題点の一つとして，頚部痛や頚部可動域（ROM）制限といった頚部愁訴がある．手術侵襲や術後の後療法のために術後の頚椎ROMの低下が生じたことが頚部愁訴の一因として考えられている．当科では頚部愁訴の発生は特に後療法の期間や内容によって影響を受けると考え，段階的に後療法を変更してきた．そこで今回われわれは，当科にて頚椎椎弓形成術を行った症例で，後療法期間の違いによって画像上頚椎ROMの低下や患者の頚部愁訴がどのように認められるのかを検討した．