骨巨細胞腫における腫瘍掻爬術とレーザー照射併用療法

摘要

骨巨細胞腰(giant cell tumor ;以下,GCT)は,一般に良性腫瘍とされているが,局所再発性の強い腫瘍として知られている.今回GCTに対し,掻爬術に加えレーザー照射を併用し,良好な成績を得たので報告する.対象は当院で治療を行ったGCT初回手術例6例と掻爬·骨移植後の局所再発例3例の計9例である.男性5例,女性4例で,発症時年齢は17～55 (平均32.1)歳であった.発生部位は大腿骨遠位5例,脛骨近位3例,距骨1例であった.レーザー照射後の経過観察期間は2年3カ月～14年11カ月(平均8年3カ月)であった.