筋損傷に対する新規治療法の開発-ラッ卜筋損傷モデルを用いた光線力学療法による治療効果の検討

摘要

背景筋損傷（肉離れ）は，スポーツ外傷の10～50%を占 めるといわれ，日常診療で遭遇する機会の多い外傷の一 つである.臨床における治療介入に関しては，安静 (R)，冷却(I)，圧迫(C),挙上(E)のいわゆるRICE療 法が一般的で，特に冷却と圧迫に関しては応急処置とし て臨床現場に広く普及している.しかし，ェコ一を用い た検討による，局所の圧迫によって血腫を抑制するもの の適切な治療期間は不明であるとする報告や，MRIを 用いた検討による，冷却治療における一定時間以上の施 行と回数が必要という報告がなされており，最適な治療 開始時間?治療期間は不明なままである.