慢性腎不全患者のシャン卜肢手術における駆血帯使用

摘要

慢性腎不全により血液透析を受けている患者のシャント肢での駆血帯(tourniquet)使用は，シャント不全を 起こす可能性があることから従来禁忌と考えられてい た.しかし，駆血帯を使用せずに手術を行った場合，出 血が多く十分な視野が得られないことがある.手外科手 術において無血野でatraumatic (非損傷性)1)に手術を 行うことが望ましく，当科では2011年以降，シャント 肢に駆血帯を使用し手術を行ってきたので，その結果を 報告する.