Cat scratch disease（猫ひっかき病）による耳前リンパ節腫脹例の画像診断Parinaud眼腺症候群を再考する

摘要

Cat scratch disease（CSD）は，主に猫との接触による細菌感染症で，3大症状は，猫による受傷部の丘疹，リンパ節の有痛性腫脹，発熱である。一方，Parinaud眼腺症候群とは1889年にフランス人眼科医Parinaudが動物との接触歴のある患者に生じた眼瞼結膜炎と耳前部のリンパ節腫脹と持続性発熱を報告したことに端を発した症候名である。 今回筆者らは,CSDによるParinaud眼腺症候群と考えられた3例を経験したので報告する。