血液からnontypeable Haemophilus influenzaeが分離された Haemophilus influenza type bヮクチン既接種の1女児例 —H. influenzae血清型検査の重要性一

摘要

本邦では2008年からHib (Haemophilus influenzae type b)ワクチンが導入され，2013年から定期接種 となった.同時にinvasive H. influenzae disease ： IHD は5類全数把握疾患となり，今後Hibワクチン導入 後のIHDの疫学や臨床像が明らかになると予想され る.我々は，Hibワクチンを接種していたが，IHDを 発症し，血清型解析の結果，分離菌が無莢膜型influenzae (nontypeable H. influenzae： NTHi)であつ7こ小 児例を経験したので報告する.