前立腺癌に対する外照射併甩高線量率組織内照射における急性·晩期尿路有害事象の検討

摘要

前立腺癌の放射線治療は三次元原体放射線治療，強度変調放射線治療（IMRT),小線源治療といった治療技術の著しい進歩によって，前立腺に十分な線量を集中させることが可能となり，限局性であればほとんどが治る時代になってきている。それ故に, 単に治療効果のみではなく患者のQuality of Lifeに多大な影響を与えるような有害事象の出現をできるだけ避けることにも注意を払う必要がある。我々は1999 年7月より限局性前立腺癌に対して外照射併用高線量率組織内照射を行ってきた。前立腺癌の放射線治療における有害事象としては膀胱や尿道への照射に起因する尿路有害事象と，主に直腸への照射に起因する消化器有害事象とがある。今回我々は，限局性前立腺癌に対する外照射併用高線量率組織内照射後に発生した急性·晩期尿路有害事象にどのような因子が影響しているかについて解析を行った。