アンテナおよびレーダ散乱断面積に対する近傍界の遠方変換について

摘要

本論では、先ずアンテナの基礎理論であるアレーファクターを応用した変換法によるアンテナNF-FFTについて議論し［3］、次いで文献［4］で報告されている物理光学法（Physical Optics：PO）を応用した送受信電磁界の関係式による平面波照射のRCS変換、最後に近傍で取得した散乱電磁界のフレネル領域を含むNF-FFTについて議論する。最後の変換法は逆合成開ロレーダ（ISAR）の画像化処理に基づく方法である。著者らは既に従来の方法に対し、2次元円周走査を含む3次元円筒走査に焦点化補正ファクターを導入して、変換精度を改善している［5，6］。