文化財登録を目指す－K2耐震LaZo工法を採用伝統建築にも新工法が拡大

摘要

現在、国が指定する文化財のうち、建造物としては、国宝282 棟、重要文化財で4775棟がある（3月末時点）。特に近代化の過程で生み出された貴重な文化遺産でありながら、社会の変化の中で急速に失われつつある近代の建造物については、所在の特定やその特徴を明らかにするための全国的な調査を行っており、調査結果に基づいて重要文化財に指定される建造物も増えつつある。島根県松江市で文化財の指定が有力視されている木造建築物の大規模改修が行われており、文化庁の視察が行われるという話を聞いて、現地に足を運んでみた。