放射性物質や核燃料物質で汚染された廃棄物への対応

摘要

東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故により発生している放射性物質や核燃料物質で汚染された廃棄物の処理·処分をどのように進めていくのかを、時間軸とともに具体的に明示していくことは、避難を余儀なくされている方々の避難解除と地域社会の復旧·復興のために避けて通れない課題である。また同時にこのことは、福島第一原子力発電所1号機から4号機の廃止措置などのプロセスを、安全かつ着実に進めるための大前提であり、今回の福島原子力事故の教訓を戦前のノモンハン事件のようにすることなく、世界の共有財産とするための基礎でもあり出発点でもある。