OFDMパケット無線アクセスを用いたときのマルチパスフェージングチャネルにおけるIrregular LDPC符号とターボ符号の特性比較

摘要

本稿でま，Orthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM)パケット無線アクセスにおいて，データ変調方式，符号化率，チャネル符号化単位の大きさを考慮したときのIrregular Low-Density Parity-Check (LDPC)符号とターボ符号の平均パケット誤り率(PER: Packet Error Rate)特性を比較評価する．シミュレーション結果より，16QAMデータ変調，符号化率R＝2/3 程度以上の高効率なデータ変調方式および符号化率の組み合わせを用いた場合，Irregular LDPC符号はターボ符号に比較して，ITU Pedestrian一B/Vehicular-Aチャネルモデルにおける平均PER特性を改善できるものの，その改善効果は平均PERが10{sup}(-2)を満たす所要平均受信E{sub}s/N{sub}0 (1シンボル当たりの平均受信信号電力対雑音電力密度比）について最大で0.3dB程度であるごとを表す（最大ドップラ周波数f{sub}D＝5.55-389Hz，チャネル符号化単位N＝1244-29856ビット．