5G 低 SHF 帯 Massive MIMO デジタルビームフォーミング方式の参照信号の挿入損を考慮したビーム数の最適化

摘要

超高速·大容量を実現する第 5 世代移動通信方式（5G）実現に向けて，低 SHF 帯において 100 MHz の帯域幅で，アンテナ素子数 128，8 ユーザ，ユーザ当たり 2 ストリームの空間多重により 5 Gbps 超のデータレートを実現する検討が行われている．低 SHP 帯ではフルデジタルの超多素子アンテナ（Massive MIMO）技術が適用可能であり，デジタルビームフォーミング方式としてデジタル固定 BF とチャネル情報（Channel State Information：CSI）に基づくプリコーディングの結合処理（Fixed BF and CSI-based Precoding：FBCP）が提案されている．これまでデジタルFBCP では，CSI を理想的に得られるものとして検討が進められてきた．そこで，本報告ではデジタル FBCP において参照信号を用いたチャネル推定を適用し，その挿入損を考慮してビーム数の最適化を行う．下りリンクあるいは上りリンクにおける参照信号を用いて CSI 推定を行った時のデジタル FBCP のスループット特性を明らかにする．