関数展開法に基づくフューモードファイバの最適設計に関する検討

摘要

本論文では，モード間群遅延時間差（DMGD）が小さなフューモードファイバ（FMF）を実現するため，コアの屈折率分布を関数展開法に基づき最適設計を行っている．マルチステップインデックス（MSI）型のFMFは，コアを多層分割することでグレーデッドインデックス（GI）型のような滑らかな屈折率分布を表現できるが，設計パラメータを増やすと収束が遅くなったり，複雑な構造が現れることが問題になる．関数展開法を用いるとより少ない設計パラメータで滑らかな構造を表現できるため，より効率的な設計が可能になると考えられる．ここでは，4モードFMFの最適設計を例に検討を行っている．