太陽光発電システム用双方向コンバータの零電圧スイッチング化に関する検討

摘要

太陽光発電システムに用いられる入力48V出力320V容量1kW級の双方向DC-DCコンバータの高効率化を図るため，昇圧型と昇降圧型を組み合わせた昇圧昇降圧型双方向コンバータにおいて零電圧スイッチング化の検討を行った．提案回路は双方向ソフトスイッチング動作を行い，昇圧動作時には補助スイッチのタイミングを制御することにより全負荷範囲でZVS動作を行う．試作機を用いた実験において，提案回路の効率は全負荷範囲でハードスイッチング回路を上回り，昇圧動作において97.1％，降圧動作において97.0％の最高効率が得られた．