PSM (Pulse Step Modulation)変調方式を用いて,アナログAM変調及びディジタル変調(DRM: Digital Radio Mondiale)が可能な,国際放送用短波帯(3M~26MHz)出力1kWの全半導体化広帯域短波送信機を開発した.本機は変調部にディジタル処理化が可能で高品質化が図れるPSM変調方式を,PAには高効率化が期待できるE級増幅方式を採用するとともに,各PA(出力125W)のE級動作に必要な負荷インピーダンスにするための位相補償機能をもつ新方式出力回路を実装している.この結果,125WPA単体において3.925MHzで約95%,25.885MHzでは約86%のドレーン効率を得た.また,広帯域(3M~26MHz)に渡って,アナログ変調特性としてS/Nは54dB以上,ひずみ率は4%以下が得られている.ディジタル変調特性においても目標性能を満足する約24.5dBのS/Nが得られた.
展开▼