シルクロード鍍金紀行 「海の絲綢之路（福州）から陸の絲綢之路（西安）への一人旅」

摘要

八月十三日（土）から二十日（土）の一人旅。昨年の「海の綿鯛之路」の旅から一年を経た今回は、「海から陸の綿鯛之路～福州から西安」への一週間である。西安は紀元前より秦。漠·際唐と三千年にわたって栄え、前漢時代の紀元前138年と119年には、武帝（紀元前141年～87年在位）の命をうけた張賽が二回にわたって調査し、大宛、康居、大月氏の物産、地理、風光、人情を報告、「漢書」にも記載した。インドの香料、ローマのガラス製品までもが運ばれ、遠く日本の正倉院にも伝わっていく東西文化交流の大動脈「綿鯛之路（シルクロード）」の出発点である。　蚕糸を発見したのは中国で、すでに新石器時代には蚕と絹織物が生産されていた。恢西歴史博物鰍こは、前漢時代に作られた「青銅に金鍍金の蚕」（長さ5．6cm、径1.9cm）が展示されている。シルクロードを経て日本に伝わった「基金」の流れにも、この旅で出会えるはずである。