非常用発電設備の現地試験と保守点検

摘要

現地試験とは設置者が行う完成検査である。非常用発電設備が要求どおりに機能·性能が満足されているかを確認するためのものであり，電気事業法，消防法及び建築基準法をも満足していなければならない。製造者は，工事が完了して引き渡しまでの短期間にこの試験·検査が行われるので，各種申請書及び試験成績書の準備と試験予定日の設定及びその打ち合わせ，各製造業者への連絡など調整が重要な要素となる。 各種試験において，それぞれの要求が重複する場合，試験結果を共用できるので一度の試験で満足できるように計画することが肝要である。 また，近年の傾向として法的に規制緩和が進み，非常用発電設備の完成検査における官庁検査は消防関係を除き，設置者と製造者との自主責任となっている。 個々の注意すべき点については以下に示す。