最近の電源技術：電源設備の保守支援システムの動向

摘要

電源設備の保守については，電気設備機器の必要とする性能及び機能を維持するために電気主任技術者やメンテナンス管理員が保安規定に基づき実施している。 その保守業務である材料の取替えや機器の清掃·部品の調整などの具体的なことはメンテナンス員が実施している。 取替えに当たっての運転時間や劣化状況の判断をするに当たり情報内容を収集し内容について支援するのが「総合監視システム」である。 月例点検や停電時においての点検中に確認することも大切であるが，これは瞬時的な一部をとらえることである。 予防保全という意味合いでの情報把握のためには，負荷の状況や環境などによりトレンド変化を把握し展開することが大切である。 そこでこの保守支援システムにより電源設備の計画的な保守を実施するための指標とすべきデータを抽出し記録保存する。 また，更にユビキタスという視点で考えると，どこにいても設備の異常を監視する必要性に対応すべきである。以下に，ビルなどの自家用電気設備に設置されるシステムとそのシステムを支えるセンサと測定技術の現状と動向について述べる。