電気設備におけるIT活用：防災設備におけるIT活用

摘要

火災は，その発生する場所を選ばない。 さらに，近年の著しい技術革新や社会構造の変化により，火災の様相も多様化，複雑化が進み，我々が予測し得ない危険性が潜在している。 つまり，火災という現象は常に時代とともに進化しているといえる。 そのような火災の発生を予防し又は万一火災が発生しても被害を最小限に留めるために，火災をより早期に検知し，早い段階で消火·制御することが重要であると思われる。 そのためにも，火災検知設備は「IT革新」する必要がある。 このような背景の中，近年様々な火災検知設備が商品化されているが，ここでは，クリーンルームやコンピュータルーム，通信機械室のような，特殊な空調構造をもつ施設において，火災の予兆を検知するために設置される「超高感度煙検知システム」について紹介する。