スイッチ型インパルス性雑音除去における局所類似性に基づいた画像修復法

摘要

インパルス性雑音により劣化したデジタル画像を復元する手法として，スイッチ型のフィルタ処理が有効であることが知られている．この処理は，検出部と補間部に分けられる．検出部では，雑音により劣化した画素の位置を検出する．補間部では，雑音と判定された画素のみに対して，フィルタリング処理を施す．補間部は劣化した画素値を復元する処理であり，これまでメジアンや平均値，方向性差分を用いるものなどが提案されている．本報告では，処理対象画像における画素値の局所類似性に基づいた新たな補間方法を提案する．実験により，提案手法の特徴及び有効性を明らかにする．