山形県鶴岡市藤島地域（旧藤島町）のバイオマスタウン構想：農業を核とした資源循環型のまちづくり／エコタウンふじしま

摘要

旧藤島町は、米どころ庄内平野のほぼ中央に位置し、人口約12,000人、面積63.22km{sup}2、うち農用地面積が61.8％を占め、古くから稲作を中心とした農業を基幹産業として発展してきた。 この地域が、将来にわたって食料生産基地としての役割を果たしていくためには、何よりも消費者が安心して食べることができる農産物を安定的に提供していくことが不可欠である。 また、豊な地域資源や恵まれた自然環境を保全しながら、環境に配慮した持続可能な循環型社会を実現し、都市生活者との交流を通じていかに地域の活性化を図るかが課題であった。 このため、平成14年9月「人と環境にやさしいまち宣言」を採択、同12月には「人と環境にやさしいまちづくり条例」を議決し、農業を核とした資源循環型のまちづくりがスタートした。 藤島町は平成17年10月1日に周辺5市町村と合併し鶴岡市となったが、引き続き地域の振興方針として事業を展開している。