京都議定書目標達成に向けて～CDM/J－プロジェクト：ウクライナ国における埋立て処分場メタンガス有効利用調査

摘要

ウクライナ国第3の都市ドニエプロペトロフスク市を中心としたドニエプロペトロフスク州は、当国第一の工業地帯である。同市は約120万人の人口を抱えているが、廃棄物の処理については、計画容量を超過した埋立て処分場も利用し続けており、また焼却プラントではメンテナンスが行き届かず故障が多いなど、国の財政状態を反映し十分な予算を割くことができない。 このような背景から、埋立て処分場においては放出されるランドフィルガスに対する対策は行われておらず、周辺環境の悪化を招いている。 本調査は、ウクライナ国ドニエプロペトロフスク州のごみ処理会社であるエコロジア社の埋立て処分場に、ランドフィルガスの収集·処理設備と、このガスを燃料としたガスエンジン発電設備などを導入し、エネルギーの代替による省エネルギーを達成させ、また二酸化炭素の21倍の温室効果を持つメタンガスの大気への放散を削減することを中心とした温室効果ガス排出削減を実現化するプロジェクトについてのF/S調査を実施し、今後の共同実施(JI)プロジェクトの実現化に結びつけることを目的として実施したものである。