チタン繊維を利用したチタンシリコンカーバイト（Ti_3SiC_2）の成形性向上技術の開発

摘要

Ti_3SiC_2は耐熱特性，切削性に優れ，発熱体としての期待が高まっている．本研究では原料のTi粉末の一部をTi繊維に置換した繊維混合粉から圧粉体を作製し，圧粉体の強靭化を行った．また，産性の向上を目指し，常圧焼結法によってTi_3SiC_2焼結体を作製した．本研究では繊維置換量の変化がTi_3SiC_2焼結体の機械的性質に及ぼす影響について調べた．その結果，X線回折，密度測定において，繊維置換量の変化が及ぼす影響は見られず，組織観察より30wt.％Ti繊維に置換してもTi_3SiC_2の合成が可能であることがわかった．また，曲げ強さは1300℃でも低下しなかった．