コンクリート内部に発生した微細ひび割れの微破壊試験方法

摘要

本論文は、凍害やアルカリシリカ反応により発生したコンクリート内部の微細ひび割れについての調査方法を検討したものである。従来の調査はコアを採取した後、試験室にて蛍光エポキシ樹脂等を含浸させ、紫外線写真を撮影したものを、画像解析により評価を行っていた。しかしながら、既設構造物に損傷を与えることや調査に時間がかかるなどの問題がある。そこで、本試験方法は、これらの問題を解決するために、微破壊試験方法に着目し検討を行った。試験方法は、特殊樹脂を注入した後、φ9mmで削孔し、その穴を用いてコンクリート内部にファイバースコープを挿入させ調査する法を提案し、検証を行ったものである。