MW級高効率ガスエンジンの最新動向：中·大型ガスエンジンの現状と今後の展望

摘要

近年中·大型(1～6MW)のガスエンジン市場が活気を帯びている。全国のコージェネレーション統計によれば、過去3年間で実に56台の大型ガスエンジン(3～6MW)が稼動しており、これは同クラスのガスタービンの稼働台数9台、あるいは同期間に稼動した大型ディーゼルエンジンの2台に比べ顕著な数である。 また、このクラスのガスエンジンがこれまで64台しか稼動していないことからも、ここ数年の大型ガスエンジンブームのすごさが窺い知れる。 1～3MW級の中型ガスエンジンに関しても産業用分野では、ガスタービンを凌ぐ売れ行きである。民生用の中型ガスタービンは好調に見えるが、2004年度の稼動はゼロであり、民生用の工期が産業用に比べて長いためガスエンジンへのシフトが遅れている可能性もある。