ドリル削孔粉を用いた硬化コンクリートの塩化物イオン浸透深さに及ぼす硝酸銀溶液濃度の影響

摘要

本研究では、ドリル削孔粉を用いた硬化コンクリートの塩化物イオン浸透深さの測定における硝酸銀溶液の濃度を変化させることで、実績の多い割裂面を用いた硝酸銀溶液噴霧法との相関性を調べ、また測定開始時間の検討も行った。その結果、ドリル削孔粉を用いた場合の硝酸銀溶液濃度を0.05mol／lにすると、若干の補正を行うことで実績のある輝度0.1mol／lの硝酸銀溶液噴霧法の塩化物イオン浸透深さに近づくことが明らかとなった。また、測定開始時間が遅くなると、変色境界が若干移動することが明らかとなった。