環境省の地球温暖化対策技術開発事業④：燃料電池等の低温排熱を利用したデシカント空調システムの開発－低温排熱を利用した省エネ型空調システム

摘要

民生部門における地球温暖化対策技術の一つとして、固体高分子型燃料電池(PEFC)の普及が、今後、急速に進むと考えられている。 しかしながら、PEFCからの排熱は低温域（70℃程度）であるため、その排熱の用途はせいぜい暖房や温水供給への熱源でしかなく、特に、夏場での熱利用が限られる業務用オフィスのような施設では、未利用エネルギーとしてより有効に利用することが必要である。この低温域の排熱を新たな熱源として有効に活用する用途として、デシカント空調機が挙げられる。そこで、大阪府は環境省から地球温暖化対策技術開発事業に係る業務を受託し、平成16年度から3カ年計画で燃料電池等の低温排熱を利用したデシカント空調機システムの技術開発を㈱ダイキン環境·空調技術研究所の協力を得て行った。 以下これまでの事業の内容と今年度の計画について紹介する。