大型クラゲの混獲防除機能を持っ底びき網（かけ回し、2そうびき）漁具の技術開発

摘要

近年、日本沿岸域において大量の大型クラゲ（エチゼンクラゲ、以下クラゲとする）が発生し、漁業に大きな被害を与えている。 底びき網漁業においても、破網、曳網時間の短縮、選別時間の延長による曳網回数の減少、船員の体力の消耗、漁獲物の損傷による商品価値の低下など、被害は広範囲に及んでいる。島根県水産試験場では、平成14年から県内漁業者と協力して底びき網漁業におけるクラゲの混獲防除機構の開発に取り組んできた。 平成16年度は水産業構造改革加速化技術開発事業を導入し、小型底びき網漁業（かけ回し）（以下中底とする）と沖合底びき網漁業（2そうびき）（以下沖底とする）を対象としたクラゲの混獲防除機構を開発し、一定の成果を得ることができたので報告する。