東日本大震災で被災した沿岸漁業用海岸局の復興に向けた総務省の取組みについて

摘要

本稿では、東日本大震災後、被災3県の沿岸漁業用海岸局の復興に対する総務省のこれまでの取り組み状況と宮城県と岩手県における整備状況を中心にご紹介します。加入船舶の減少など、全国的にも沿岸漁業用海岸局の道営が厳しい状況にある中で、集約化等による運営基盤の健全化が喫緊の課題となっており、東北発の統合海岸局の整備が、こうした課題解決のためのモデルケースとして、今後、全国での取り組みの一助となることを期待しています。