酸化性環境下における流れ加速型腐食挙動に及ぼすヒドラジン添加効果

摘要

発電用プラントの炭素鋼配管で生じる流れ加速型腐食（FAC）の対策として，酸化塑全揮発性物質処理（AVT（O））の導入が期待されている．給水中の溶存酸素（DO）はFACを抑制するが，高温域では局部腐食を誘発することが懸命される．よって，高温域でDOを除去するためにAVT（O）にヒドラジン（N2H4）を添加するAVT、（O＋N2H4）のFAC抑制効果を検討した．150°Cの高流速NH3水溶液中での腐食試験から，DO濃度を15μg／Lとすれば，N2H4とDOが共存する条件でも，DOによるFAC抑制効果が示された．