液相鋳型炭素化法で作製したブラシ状ナノカーボンの電気二重層容量

摘要

筆者らは，液相経由で炭素化するポリ塩化ビニル（PVC）を炭素原料とし，エッチドアルミニウム箔を硫酸中でアノード酸化したアルミニウムをテンプレートとして用いることで，ブラシ状ナノカーボンを合成できることを報告したい[1]。また，ブラシを構成する各カーボンナノファイバーはplatelet構造を持つ。このような材料は,黒鉛の電気二重層容量は基底面よりも端面の方が大きいといわれていることから電気二重層キャパシタ材料として興味がある。また，窒素をドープした炭素は大きな容量を示すことも報告されている。