Justus von Liebig生誕200年に寄せて－「リーピッヒの肉エキス」とそのレシピー

摘要

日本でも一時期グルタミン酸ソーダが調理の万能薬のごとく使われていたことがあった．欧米においても「リーピッヒの肉エキス」（Liebig's Fleischextrakt）が調味料として広く使われていた時代があり，現在まで連綿として続いている．肉エキスの歴史は古く，リーピッヒの創案になるものではないがそれを化学的に分析し，食品としての用途を見いだそうとしたところに彼の価値がある．