太陽電池はどう発明され,成長し,どうなるか？－研究開発、実用化の苦労はどうだったのか、そして輝くその未来を探る：その3 ベル研での太陽電池の発明後どのように研究が進んだか？日本の研究開発の黎明期はどうであったか？

摘要

本稿では米国，日本の初期の太陽電池開発を受けて，その後，オイルショック（1973年）が起きるまでの約20年間，どのように太陽電池の開発は進んだかを述べる．この間，現在の太陽電池の原型が続々と登場する．先駆者たちがどのような観点から新型太陽電池を開発したか？どんな点が解決出来なかったか？現在の太陽電池にも共通する点が多くみられる．また，日本の大学や公立の研究機関の先駆的な研究者がどのようにその研究開発に取り組んだかについて述べる．