在宅勤務で大気汚染防止～順調な「eコミュート·パイロット計画」

摘要

コロラド州デンバーでは現在，「eコミュート計画」の本格的始動に向けた事前実験（eコミュート·パイロット計画）が2001年から行われている。 この計画は，1999年に米議会が制定した「ナショナル·テレコミュニケーション·エアクオリティー法」に基づく。 同法は，オフィスと自宅を通信回線で結び在宅勤務する「テレワーキング」を促進，通勤車を減らすことで大気汚染や都市の交通渋滞解消を目指す。 デンバーは　 事前実験を実施する全米5都市の一つに選ばれた。 30年かけて大気汚染指定地域からの除外にこぎつけた公害防止への取り組みや，コンピュータの世帯普及率の高さ（全米4位，2000年）などが選定の背景にあると思われる。 この計画を実施するDenver Regional Council of Governmentsでデンバー地域の監督を務めるニューガート氏に，実験の模様や今後の方向性について聞いた。