非正規職労働者の行方

摘要

韓国で，「非正規職保護法」が施行されて1年が経過した。2007年7月の施行時には，従業員300人以上の企業と公共部門が適用対象だったが，今年7月からは，100人以上300人未満の企業も対象となった。韓国では2007年に続き5％の経済成長が予測され，雇用の拡大が期待されている。しかし，賃金労働者の4割近くを非正規職労働者が占める一方，非正規職労働者と正規職労働者の所得格差の広がりが社会問題となり，雇用形態の今後に対して関心が高まっている。非正規職保護法の適用範囲が広がる中，企業側も対応に迫られる。