米国がAPEC大のFTAに乗り出した

摘要

長い沈黙を破って米国が次の自由貿易協定(FTA) 交渉相手国·地域を発表した。相手は，新興市場として重要性増す「南米の雄」ブラジルでもなければ，「世界の工場」中国でもない。「太平洋横断戦略的経済連携協定」，通称「P4」と呼ばれる自由貿易地域だ。米国のこの選択は一見奇異に見えるが，キーワードをひも解くと，米国の対APEC通商戦略が浮かび上がる。