外資参入と流通業界再編の行方

摘要

外資流通業が本格的に日本市場に参入して既に10年以上たったが，業績や市場への影響度に応じ，参入企業間で「勝ち組」と「負け組」に分かれてきた。 前者の代表がトイザらスである。 トイザらスは低価格販売を実現するために，メーカーと直接取引を行い中間流通コストを削減するとともに，物流網を整備して効率的な商品供給システムを構築した。 さらに，日本市場に対応したフォーマット（業態）の導入などを通じて競争力を高め，玩具業界で第1位のマーケットシェアを獲得した。