多連秤による改良型連続秤量法

摘要

近年，物流，食品業界などにおいて，コンベアライン上に搬送される秤量物の質量測定の高速，高精度化の要求にともない，ロードセル（はかり）により秤量された計測データから，質量をいかに効率よく推定するかが重要な課題となっている．すでに，異なる長さ，質量の秤量物を，複数個の計量コンベア（以下，多連秤とよぶ）を配置し，秤量物の長さに応じてその出力を組み合わせた多連秤による連続秤量が実用に供されている．計量コンベア上を搬送される秤量物の質量測定は，動的質量計測の分野に属し，この分野での研究は，前田らによる「船上での計測」，小野らの「動的質量計測」，「相対補償法」があり，最近においても多くの研究が精力的に行なわれている．