中華人民共和国　秦皇島浅野水泥有限公司　駐操営石灰石鉱山

摘要

中国国内のセメント工場は全国で5,000とも6,000とも言われているが，そのほとんどが年産3～5万tと小規模な立窯プラントによるもので，製造されているセメントは28日強度が325～425kg／cm~2程度のものが一般的である。 そのような中で，中国の近代化政策で高層建築物，インフラ整備のため高強度セメントが必要となり，「第8次5ヶ年計画(85計画）」により，建材部門では外資導入による最新式セメント工場建設が計画された。 中国政府は国内に5工場の建設を計画し，外資の誘致を開始した。 最終的には日本，韓国のセメント各社によりF／Sが行われ，現在セメント工場が稼働中の大連，煙台，江南，秦皇島，泗水の各プロジェクトが批准された。 この頃，日本国内のセメント需要はバブル崩壊を契機として逓減し，一方，東南アジア各国は，順次経済成長の時期を迎え，旺盛なセメント需要が期待された。 そこで，特に成長性が期待された中国，ヴェトナムへの進出が図られた。