安全パトロール③対策まで完了して、はじめて意義がある～「5ざる」のない安全管理が無災害の決め手～

摘要

安全の知識と職務権限があれば安全パトロールは誰にでもできる。つまり、基準に違反した機械や不安全行動の指摘·指導はたやすい。もちろん指摘·指導は大事だ。だが安全パトロールでー番重要なのはその後のフォローであり、確実に対策までつなげることである。筆者も安全担当者として現場巡回時によく言われたのは「言うだけで済むなら、風呂屋の番台と同じだ」である。「言うばかり」を「湯ばかり」に掛けた嫌味ともとれる冗談である。確かに指摘された個所を現場はすでに把握していて、何らかの事情で対策ができていない場合もある。