不法投棄等衛星監視システムの開発不法投棄の早期発見のために

摘要

5月末に発刊された平成16年版の「循環型社会白書」では、副題として「循環型社会構築の障害とその克服に向けて—不法投棄の現状と対策について—」と付され、その序章において不法投棄問題が大々的に紹介されている。 豊島問題に始まり、近年相次いで発覚した青森·岩手県境や岐阜市椿洞の大規模な不法投棄事件、さらには過去10年間に発生した不法投棄等廃棄物で撤去されていないまま残されている量が1000万トンにものぼる実態が明らかとなったことなどが背景にある。 不法投棄問題の解決は、現在の環境行政における最重要課題の一つであると言ってよい。