施設栽培シシトウのミカンキイロアザミゥマ防除に有効な ァカメガシワクダァザミゥマの放飼頭数

摘要

施設栽培シシトウにおいて害虫ァザミゥマ類に対するァカメガシワクダァザミゥマの効果的な放飼頭数を検討した.ポット株へのミカンキイロアザミゥマ成虫の放飼7日後，ァカメガシワクダァザミゥマ成虫 を異なる頭数（4, 6， 8頭/株，各区雌雄同数）で放飼したところ，ミカンキイロアザミゥマの密度はすべ ての放飼区で対照区（天敵無放飼区）に比べて低く維持された力5, 4, 6頭放飼区では8頭放飼区に比べて ミカンキイロアザミゥマ密度が時間の経過とともに上昇した.シシトウ被害果の発生も同様であった.ァ カメガシワクダァザミゥマは6， 8頭放飼区で多く観察されたが，成虫密度は6頭放飼区より8頭放飼区で 高い傾向があつた.これらの結果は，施設栽培シシトウにおいてミカンキイロアザミゥマ密度を低く維持 するためには，ァカメガシワクダァザミゥマを株あたり8頭放飼し，成虫密度を高く維持することが効果 的であることを示している.