岩手県のスイートコーン栽培におけるァヮノメイガ第1世代に対する防除適期およびBT水和剤の防除効果

摘要

岩手県のスィートコーン栽培におけるァヮノ メイガ第1世代の発生消長や防除開始適期を明らかにするとともに，ァヮノ メイガに対する化学合成農薬の代替技術として，各種BT水和剤を用いた防除の有効性に ついて検討した.岩手県中部における第1世代離化盛期は6月第6半旬から7月第1半旬であり，県北部 における第1世代孵化盛期は7月第2半旬から7月第3半旬であった.次に，いずれのBT水和剤も上位 葉に離化幼虫の食痕が認められた時期より約7日間隔の3回散布を実施することでァヮノ メイガへの防 除効果が認められたが，化学合成農薬であるMEP乳剤の2回散布と比較して効果は同等からやや低かつ た.さらに，5月上旬播種のスィ一トコ一ンにおける防除開始適期は上位葉に離化幼虫の食痕が認められた 頃であり，これは第1世代酵化盛期と一致した.