産地と品種

摘要

前号では生産者から見た品種の位置付けや活用について具体例を交えて紹介した。本号では視点を広げ『産地』と品種について紹介したい。日本茶における販売訴求項目として、価格を除いた中では産地は季節(時期)物と並んで最も価値のある存在となっている。実際に大手メ—力—や一部の篤農家を除き、自社ブランドより産地ブランドを主張する事が多く見られる。ただ一方でブランドとして消費者認知の高い産地は限られており、静岡、宇治、知覧、狭山、八女等々少数であると言わざるを得ない。また、生産量の多少や産地としてのポジショーーングも今後を考える上で外せない要素となる。